指揮・統制強化で在日米軍の新設司令部トップは中将か 大将級でなければ事実上機能せず、日本の指揮権が奪われる懸念も残る

2024.08.16

在日米軍司令部がある横田基地(画像:Buzz_v2 / Shutterstock.com)。

《ニュース》

米軍と自衛隊の相互運用性を高め、双方の指揮・統制を強化するために、アメリカが在日米軍司令部に陸海空などの米軍を束ねる作戦指揮権を持つ「統合司令部」を設置し、その司令官に中将級をあてる方針であると、朝日新聞がこのほど報じました。

《詳細》

日米両政府は7月末に、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2を開催し、有事を想定した指揮・統制の連携強化を確認しました。

これまで指揮・統制の連携で障害となっていたのは、在日米軍司令部(横田基地)が日本に駐留する米軍を指揮する権限がなく、ハワイにあるインド太平洋軍司令部がそれを担っていたことです。これにより、「迅速な連携が難しい」などと問題視されていました。米軍が新たに統合司令部を置けば、自衛隊が2024年度末に設置する「統合作戦司令部」のカウンターパートとなります。

そうした中、朝日新聞は今回、米国防総省高官に取材し、新設する司令部のトップは「中将級」になると報道。一方で日本経済新聞は、当面は中将とし、将来的に大将に格上げする可能性もあると報じています。

《どう見るか》

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タグ: 中国  米軍  弱腰  相互運用性  インド太平洋軍司令部  統合軍  中将  自衛隊 

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