HSU 神様の学問 [第1回] - 経済学は神の存在なくして成り立たない(前編)
2024.06.27
2024年8月号記事
HSU 神様の学問
入門編
ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)の教師陣があるべき学問の姿について語る新シリーズ
第1回
経済学は神の存在なくして成り立たない(前編)
鈴木 真実哉
(すずき・まみや)早稲田大学卒。同大学大学院経済学研究科博士後期過程単位取得後退学。聖学院大学教授などを経て、HSU経営成功学部ディーン。主な著書に『理念経済学が日本を救う』(幸福の科学出版)など。
経済学の父であるアダム・スミスが説いた経済学は哲学の一部で、彼は大学で道徳哲学や倫理学を教えていました。最初に書いた『道徳感情論』のなかでスミスは、「人間は神から創られて、利己心と利他心を与えられた。でも神様はそれをどのように使うかは教えていない。それでも人間が社会で秩序を維持できるのはなぜか」と考えます。その際に説いたのが有名な「同感の原理」です。つまり、ほかの人が行っていることが素晴らしいと感じるなら、自分もすることが正しいということです。この時スミスは、心のなかの良心に従うことで、それが正しいかどうかが分かる、そうして道徳観念を身に着けていけるのだと説いています。
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