弘法大師・空海が開いた高野山(和歌山県高野町)は、開創1200周年を迎えるにあたり、4月2日から5月21日まで、一般の人も参加できる大法会(ほうえ)を開く。期間中に最大30万人の人出があると予想され、参道などの整備が進んでいる。1843年に火災で焼失した檀上伽藍の中門が170年ぶりに再建されたほか、秘仏や秘宝の公開なども予定されている。21日付産経などが報じた。

空海は平安時代に唐へ渡り、恵果和尚から密教の正統を継ぐ地位を与えられ、教法を伝授された。このとき、現地に1000人はいた弟子たちをごぼう抜きにしての伝授だったという。帰国後は高野山を「最も禅の修行の道場にかなった地」であるとして金剛峰寺を建てた。唐から持ち帰ったお経の中には建築技術なども含まれており、ため池である満膿池の修築などでも知られている。

歴代天皇の信任の厚かった空海は、疫病が流行した時などにたびたび天皇の相談を受け、政治に関しても発言している。

空海は若い頃に四国や近畿で山林修行をしており、四国八十八カ所のお遍路は、空海の弟子・真済が、空海の遺蹟をたどったことが起源だとされている。真言宗系の信徒は現在、約920万人といわれ、空海は、1200年が経っても信仰を集め続けている(「宗教年鑑」平成24年版)。

宗教と政治の両方に才能があった空海は、現代の日本に対してどのような意見を持っているのだろうか。大川隆法・幸福の科学総裁は2011年、菅直人首相(当時)が、退任後にお遍路に行きたいと発言していたころに空海の霊言を収録している(幸福の科学出版刊『もし空海が民主党政権を見たら何というか』所収、下記関連書籍参照)。

空海の霊は、自身が密教を国教とすることによって「鎮護国家」を目指していたことや、当時の政治家が宗教家に頼り、その法力で国を守ろうとしていたことなどに触れながら、宗教と政治の本来あるべき関係について語った。

高野山や四国八十八カ所のような、境内があり、本尊が安置されるなど、宗教的な磁場のあるお寺や神社は、霊界とつながっている場所でもある。

かつて空海は「すべての人を救いたい」と誓願し、政治にも助言をしていた。しかし、現代において、政治にはウソやごまかしがつきものというイメージがある。高野山開創1200年を機に、空海に思いをはせ、政治のあるべき姿を描いてみてはいかがだろうか。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『もし空海が民主党政権を見たら何というか 菅さんに四国巡礼を禁ずる法』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=24

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2011年9月号記事 もし日本の首相に悪魔が取り憑いたら─編集長コラム

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