2026年8月号記事
三つの顔を持つ天才音楽家・ヴィヴァルディ
音楽の新時代を目指した信仰者の挑戦──
教育者であり、音楽家であり、経営者でもあった未曾有の才人の素顔に迫る。
史上最も売れたクラシックの録音作品はヴィヴァルディ(1678~1741年)の『ヴァイオリン協奏曲集「四季」』(ナイジェル・ケネディ盤)であり、全世界で300万枚以上販売された(*1)。大川隆法・幸福の科学総裁は『黄金の法』で、ヴィヴァルディが死後、天使が集う「菩薩界」に還ったことを明かしている。業績に比して、その人生はあまり知られていないが、今年5月下旬公開のイタリアの映画「ヴィヴァルディと私」は、その人生の一端を興味深く描き出している(*2)。
(*1)ヴァイオリンと指揮を担当したナイジェル・ケネディとイギリス室内管弦楽団によって演奏され、1989年にアナログLP盤で販売された。
(*2)イタリアの文学賞(ストレーガ賞)を受賞した『スターバト・マーテル』(邦訳:『ヴィヴァルディと私』)をもとに作られた映画。
孤児院に現れた赤毛の司祭の素顔
この映画では、ヴェネツィアの孤児院で音楽を教えるヴィヴァルディと出会い、ヴァイオリン奏者として成長する少女の姿が描かれている。
孤児院では、少女たちの演奏の良し悪しが貴族や商人からの献金額を左右し、演奏会の当たり外れが経営に多大な影響を与えたので、優秀な音楽家を必要としていた。これは史実とも一致しており、当時のヴェネツィアでは修道院に付属する孤児院や病院などで、保護を要する子供を養っていた。
25歳で司祭になったヴィヴァルディはピエタと呼ばれる孤児院で音楽教師を務め、「赤毛の司祭」と呼ばれた。持病のために初年しかミサをしなかったが、教育の力量が並外れていたので、ピエタは彼を手放せなかった。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
時代を越えた普遍の美を探究
起業家精神にあふれた聖職者
20世紀に復活した不滅のメロディ























