2014年4月号記事

The Liberty Opinion 2

遅きに失した軍事介入

アメリカが見殺しにするシリア国民

3年に渡るシリア内戦を終わらせるために、2月10日から行われた2度目の和平協議は、具体的な成果がないまま終了した。移行政府の樹立を求める反政府側の要求を、アサド政権側はまったく受け入れる様子がない。

協議の難航が予想されていた同3日、 「ケリー米国務長官が、シリアをめぐるアメリカ外交の失敗を認めた」という記事が米ワシントン・ポスト紙に掲載された。 それもそのはず、シリア内戦がここまで泥沼化した背景には、「世界の警察官」としての役割を放棄したアメリカの弱腰外交が大きく影響している。