2013年1月号記事

中国の「政権交代」

中国では11月、北京で開かれた中国共産党大会直後に、習近平氏が党のトップである「総書記」に就任。最高指導部にあたる党政治局常務委員7人の顔ぶれも決まり、習近平・新体制が発足した。胡錦濤氏が手放すか否か注目されていた、軍トップの「党中央軍事委主席」のポストも習氏に引き継いだ。

習氏は、来年3月の全国人民代表大会(全人代。国会に相当)で、国のトップの「国家主席」に就くことも決まっており、 胡氏が独占していた党、軍、国のすべてのトップを習氏が手にすることになる。

今回の党大会は、開催日程が過去最も遅い時期にずれ込んだり、開幕後も常務委員の顔ぶれが決まらないなど異例ずくめ。だがそれは、党内で熾烈な権力闘争が繰り広げられていたことを示している。