2012年8月号記事

山口敏太郎 のエックス-リポート

No. 004

オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を 合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する

(やまぐち・びんたろう)

1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『小さいおじさん』(東邦出版)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。7月7日に「オカルト博士の妖怪ファイル」(朝日新聞出版)が発売。 http://foomii.com/00015

日本中を巻き込んだ金環日食ブームの影響だろうか。昼も夜も空を見上げる人が増えてきたようだ。これは、人類に自分が宇宙の一部であることを自覚させることにつながり、良いことのように思える。

かつて三国志の英雄・諸葛亮孔明が空の星を見て軍勢や戦局の未来を占ったように、関東の覇者・平将門が北斗七星や北極星を奉じて鬼神の如く軍を率いたように、我々人類は天空に己の人生と運命を委ね、大地を駆けた。

だが、20世紀以降、科学と文明という、心眼を閉ざしてしまう媚薬に洗脳されてしまった人類は、宇宙を見上げることを忘れてしまったのだ。"お天道様に顔むけできねえ“"天網恢恢疎にして漏らさず“という古の良き言葉さえも失念してしまい、己の欲望や野心にのみ目を向けるようになったのだ。

今、我々は天を見上げてみよう。きっとUFOが心の中にアプローチしてくるはずだ。