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《本記事のポイント》
- ・超常現象が示唆する"パラレル・ワールド(併行世界)"の存在
- ・ワームホールに見る創造神の力
- ・超常体験によって「足るを知る」生き方に目覚める
平和な町を襲った異変から生き延びようと奔走する家族の運命を、圧倒的スケールでスリリングに描いたサバイバルスリラー。
プラット家の4人家族は、平和な町オークストリートで普通の毎日を過ごしていた。しかしある日を境に町で不思議な現象が起こりはじめ、水道や電気も完全に止まってしまう。不穏な空気が町を覆うなか、絶滅したはずの恐竜が次々と現れ、住民たちを容赦なく襲いはじめる。プラット家の家族は手近な武器を手に取り、さまざまな恐竜の脅威をくぐり抜けて町から脱出するべく奔走するが……。
一家の父グレッグをユアン・マクレガー、母デニースをアン・ハサウェイが演じ、製作には『ミッション:インポッシブル』シリーズなどのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが名を連ねた。
超常現象が示唆する"パラレル・ワールド(併行世界)"の存在
この映画が描こうとしているのは、パラレル・ワールド(併行宇宙)の秘密ではないかと思われる。映画の中では、オークストリート全体がタイムスリップして2億年前の恐竜時代に移動したとの推測がなされてはいる。
しかし、もう一つの考えとして、いまだに恐竜が徘徊する別の地球がもう一つ存在し、何者かが併行宇宙についての秘密を明かすために、両世界の交錯を企画したという推測も成り立つだろう。
大川隆法・幸福の科学総裁は『小説 揺らぎ』の中で、「六千五百万年前に、ユカタン半島に落ちた直径十キロメートルの隕石を、何らかの形で、破壊したか、コースを外させた人(宇宙人・神)がいて、現在、恐竜が同時存在する世界が少なくとも一つある」との考え方を示している。
そして、パラレル・ワールドについて「時間の系統樹が違った別の世界」であり、「例えば、ナチスのヒットラーが勝利していたら、戦後の実際の世界はどのように展開したか。米ソ冷戦や中華人民共和国はなかったかもしれず、北朝鮮もなかったかもしれない。ヨーロッパはドイツが中心で、第二の神聖ローマ帝国が発展していたかもしれない。
その場合、アメリカ合衆国は、孤立主義のままで、アジア、アフリカ、中南米は、日本が解放していただろう」としている。
中世最大の神学者であるトマス・アクィナスも、その著書『真理論』の中で、「神は自由なる意志を持って世界を創造する」という根本命題に基づいて、「神は実際には創造しない世界を創造し得る」という結論を導き出しており、複数の世界が存在する可能性を認めている。
パラレル・ワールドは、最先端の物理学のテーマであると同時に、創造神への信仰から導き出される宗教的真理でもあるのだ。
ワームホールに見える創造神の力
この映画のとても面白い点は、この超常現象が、神の何らかの意図に基づいて行われているのではないか、と主人公たちが考え始めるところにある。
プラット一家は、恐竜が徘徊する異常な現実を前に、神について議論を始める。そして父親と息子は、この異常事態の中で、神を信じる方に傾いていく。その直後から、一家の前に、ワームホールと呼ばれる透明な直径3メートルほどの球が現れる。その球は、彼らがいた現代社会とつながっていることが想像され、絶望の中の一縷の望みとなるのである。
このワームホールについて、大川総裁は、大救済主的な使命を帯びた存在が、その威神力によって生み出すこともできることを前出の『小説 揺らぎ』の中で示している。
この小説では、架空の宗教・教育団体「太陽会」のリーダーである大山雄法総帥が、パラレル・ワールドから出現したマンモスを、自らが作り出したワームホールによって、元の世界に返す場面が描かれている。
そして、同小説の最後では、マルチバースから次々と現れる恐竜を前に困惑する人々に対して、大山総帥は「パラレル・ワールドは一つだけではない。マルチバース(多宇宙)が本当で、時間も空間も、異なるものが同時存在しているのじゃ。今ある世界が当然だと思ってはいけない。他の世界で生きている者たちのことも考えよ、という神意じゃ。」と語りかけているのである。
パラレル・ワールドの存在は、通常の神や宗教を超えた、もう一段スケールの大きい世界観のもとで、全宇宙を創造された根本的な神へと関心を向ける格好のきっかけでもある。
超常体験によって「足るを知る生き方」に目覚める
この映画でとても印象的なのは、超常体験を経験したプラット夫婦が、それをきっかけに、崩壊寸前だった危機を乗り越え、再びお互いの存在にありがたさを感じるようになるところである。
それは、自分たちの想像を超えた、遥か大きな存在へと心を向け始めたことから、自分たちが"生きている存在"ではなく、"生かされている存在"であることを自覚し始めたことにも基づいているのだろう。
「少しだけ微笑んで、仏は、あなたを、今日も支える。
あなたの家族も、この国も、かの国も、
この星も、この宇宙も、仏は黙って支えている。
ひたすらに、ただ、支え続けている。」(『心の指針 Selection4 信仰心と希望』)
空前絶後の超常現象を通じて、パラレル・ワールドの秘密の一端を垣間見せるこの映画は、当たり前のことに感謝し、「足るを知る生き方」の大切さを改めて考えるきっかけともなるだろう。
『オークストリートの異変』
- 【公開日】
- 全国公開中
- 【スタッフ】
- 監督:デビッド・ロバート・ミッチェル
- 【キャスト】
- 出演:ユアン・マクレガーほか
- 【配給等】
- 配給:東和ピクチャーズ、東宝
- 【その他】
- 2026年製作 | 100分 | アメリカ
公式サイト https://oak-street.jp/
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