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教育におけるAI利用が広まる中、経済協力開発機構(OECD)がこのほど発表した「2025年国際学力調査(PISA)」で、世界的に「読解力」の平均点が過去最悪となったことが注目を集めています。

《詳細》

学力調査は、91カ国の76万人の15歳を対象に行われました。その結果、先進高所得国であるOECD加盟国・38カ国で、「科学、読解、数学が、これまでで最低の平均成績」となりました。教育機会に恵まれない他の発展途上国と比べても成績の低下が著しいことが分かりました。

特に、読解力の総合スコアは急激に低下しており、2015年から2025年の間にスコアが28ポイントも低下しました。これは、10年前に比べて現在の生徒が、1年半分も学習が遅れていることを意味します。

10年前と現在の違いとして注目されているのが、「学習におけるAIの使用」です。アンケート調査では、7割の生徒が、教科書の要約や原稿の下書きなど学校の課題にAIを使用していることが分かりました。学校の課題にAIを利用する生徒は、AIを使用しない生徒よりも成績が低く、約1年分学習が遅れていることも明らかとなりました。

また、「生徒のほぼ半数がチャットGPTなどのAIチャットボットを週1回以上利用」しており、「生徒の約3分の1が、授業中に同級生がデジタル機器を使用していることで集中力が散漫になっている」と答えています。

さらに、生徒が速く不正確に読む「飛ばし読み」の事例は2018年から2025年の間にほぼ倍増しています。

OECDは、読書が減ったことや、ソーシャルメディアの投稿をざっと見る「デジタルリーディング」が増えていることが、読解力低下の要因になっている可能性を指摘。「スポーツ観戦だけでは体力がつかないのと同じように、学習もコンテンツを消費するだけでは得られず、新しい情報との建設的な知的闘争を通してこそ得られる」としています。

一方、日本はOECD諸国で数学・科学・読解で1位と、相対的には優れた結果となりました。その理由として、AIを活用した教育が比較的進んでいないことが指摘されています。例えば、日本では「学校の課題でAIチャットボットをほとんど/全く利用しない」と答えた生徒が39%と、OECD平均14%よりも3倍近い数値となっています。

しかし日本も、平均スコアが低下しており、最低得点者の割合が増加。読解力のテストでは、「飛行機は犬でできている」といった短い文章を読み、意味が通じるかを問う問題の正答率が下がるなど、読解力が著しく低下しています。

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