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ウクライナがロシア―ウクライナ戦争の一環で、スーダン内戦の国軍側に軍を派遣していることが分かりました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが7日に報じました。

《詳細》

独立後から内戦が多発しているスーダンでは、2023年4月より、国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間で新たな内戦が始まっています。スーダンでは諸外国の仲介のもと「治安維持改革」が求められており、共に政府軍事部門である国軍とRSFの統合が改革の条件に含まれていました。いざ、統合に向かうなかで起きた勢力争いが今回の内戦の原因となっており、国民の半数が人道的支援を求めている状況です。

ロシアでは今年1月、民間軍事会社ワグネルの代わりに「アフリカ部隊」が創設され、今回の内戦でRSF側を支援しています。そのなかで、国軍最高司令官のアブルドルファタハ・ブルバン氏がRSFに包囲された時、ウクライナのゼレンスキー大統領に助けを求めました。

ウクライナは、ウクライナ戦争勃発時よりひそかにスーダンから軍事支援を受けていました。その経緯から、ウクライナはスーダンに軍を派遣することを決定。ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブタノフ局長はウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、スーダンに兵を送ったか否かは語りませんでしたが、「ロシアは世界各地に部隊を展開しており、ウクライナがそこを攻撃しようとすることもある」と答えています。派兵によって、間接的にロシアに悪影響を与える目的があると伝えられています。

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