《ニュース》

近いうちに本格的に開始されると見られるウクライナの反攻作戦をめぐり、バイデン米政権は国内外から「期待外れだった」と批判される可能性に備えようとしていると、米政治専門サイト「ポリティコ」がこのほど報じました。

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バイデン政権は、ウクライナを必要な限り支援すると強調してきました。その一環として、ウクライナに武器・弾薬を回すよう、世界中の国々と交渉。最近では、韓国がアメリカに50万発程度の弾薬提供を行う見返りに、アメリカが韓国を守る「核の傘」を強化することで、核武装論が高まる韓国をなだめたばかりです。

しかし、そのような努力の上に成り立つウクライナの反攻が、「限定的な成果」にとどまれば、支援が不十分と主張するウクライナ支持派と、支援は過剰と主張する停戦派の批判に晒され、板挟みに遭うことを政権幹部は恐れていると、ポリティコが伝えています。

また、アメリカ政府関係者によれば、ウクライナがより控えめな目標を掲げた方が勝利であるとして西側諸国に売りこみやすいため、ウクライナ側も「目標を調整する意思」があるという見方もあります。恒久的な和平ではなく、「停戦」として交渉に臨み、将来的な領土回復の可能性を残すという議論も起きている模様です。

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