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ロシア―ウクライナ戦争の影響により、アメリカが台湾に供給予定だった兵器のうち、まだ契約が完了できていないものが実に約190億ドル分(約2兆6400億円)あると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルがこのほど報じました。

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記事によれば、契約の未処理分は、昨年12月の時点で140億ドルを超えていましたが、現在は187億ドルに増えました。例えば、台湾が2015年12月に発注した携帯型対戦車ミサイル「ジャベリン」208基と、同時期に求めた携帯型防空ミサイル「スティンガー」215発が、まだ引き渡されていないといいます。

それらの兵器は、台湾が中国の侵攻に備えてアメリカに発注したものです。「中国の侵攻が近い将来に起きるのではないか」と指摘され続けている中、兵器の供与が遅れていることは、台湾の国防強化に一定の遅れが生じることを意味します。

台湾国防部の王信竜次官は先月、「アメリカが売却予定の兵器を予定通り引き渡すよう要請したい」と述べました。

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