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米連邦捜査局(FBI)の党派性を巡り、アメリカで議論が続いています。

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2020年の米大統領選中にニューヨーク・ポスト紙が報じた、バイデン米大統領の息子ハンター氏のノートパソコン内データから明らかになった「汚職疑惑」に関して、新たな事実が明らかとなり、注目を集めています。

フェイスブック(現・メタ)の創立者であるザッカーバーグ氏は今月26日、ジョー・ローガン氏による人気ポッドキャストチャンネル内で、フェイスブックが当時ニューヨーク・ポスト紙による報道を検閲したことは最低だったと認めました。

その上で、検閲に至った前提として、FBIから「ロシアによる偽情報」への注意喚起を受けていたことを明らかにしたのです。

ザッカーバーグ氏によると、FBIはハンター氏のノートパソコンを巡る報道が偽情報であると特定はしなかったものの、大統領選の最中で偽情報が氾濫しているとし、「警戒態勢に入るべき」だと述べに来たといいます。

ザッカーバーグ氏の発言に加え、FBI内部から組織の党派性を指摘する声も上がっています。

共和党上院議員のロン・ジョンソン氏は同23日、米司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官に宛てて公開書簡を送付。その中には内部告発者による証言が記され、ハンター氏のノートパソコンを担当したFBI捜査官らが当時、部下に対して「ノートパソコンは調べない」「(FBIは)選挙の結果を再び変えるようなことはしない」と語ったとしています(FBIは2019年時点で修理店に放置されたハンター氏のパソコンを押収していたとされる)。

また、ハンター氏の事件を捜査したFBI特別捜査官と民主党陣営との密接な関係を指摘する声も上がっています。

ハンター氏への捜査をFBIが意図的に避けていた疑いを受け、同組織の党派性を巡って米国民から懸念の声が上がっています。

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