《ニュース》

小中学校で学習用端末の使用が始まって1年が過ぎる中、児童・生徒が「学習と関係ないサイト」を閲覧していると確認している小中学校が、5割を超えていることを、19日付読売新聞電子版が伝えました。

《詳細》

読売新聞が小中学校500校に対して行った調査(回収率65.8パーセント)によれば、52%の学校が「学習と関係ないサイト」の閲覧を確認。目的外の使用場所は54%が「家庭」で、「授業中」も41%あったといいます。

記事では、東京都内の小学校で、授業中にネットのゲームや漫画に興じる児童から端末を取り上げる事態になっていることを紹介。また、北陸地方のある中学校では、授業に関係ない動画を見ている生徒に対し、教員がやめるよう声をかけても「うるせえ」と逆切れする場合があるため、半ば黙認状態になっているといいます。

また19日付読売新聞朝刊では、小学校の家庭科の授業で、刺繍の課題が出されるとすぐに児童がインターネット検索を始めた様子を目の当たりにした教員の声を掲載。端末の配備前は、児童は教員やクラスメートと話しながらデザインを考えていたとし、「考える過程を飛ばし、すぐに結論を得ようとする」ことを懸念しているといいます。

小中学校では2020年度までに1人1台の学習用端末が配備され、22年度からは、全ての小中学校で児童生徒向けのデジタル教科書が試験的に配布されています。24年度にはデジタル教科書を本格的に導入することを目指しており、今年夏までに概要が決まる見通しです。

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