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マイナンバーカードを健康保険証として使用した場合、4月から患者負担が初診で21円増えることとなり、波紋を呼んでいます。

《詳細》

マイナンバーカードと健康保険証の機能を併せ持つカード(マイナ保険証)については、2021年秋から本格的に導入が始まりましたが、医療機関の対応が進んでいません。3月時点で対応する医療機関の割合は14%にとどまっています。

その割合を増やすため、マイナ保険証に対応した病院が受け取る診療報酬が4月以降上乗せされることになります。マイナ保険証で受診した場合は1人について月1回、初診で70円、再診で40円、薬局の調剤で30円が上乗せされます。3割負担の患者が支払う追加負担は、初診21円、再診12円、調剤で9円となります。

また、マイナ保険証に対応した病院で診察する場合は、従来の保険証を使用した人も、初診の際に30円の診療報酬が加算されます。マイナ保険証を使わなくても負担が増えることについて「ペナルティーと受け取られかねない」などの批判も上がっています(29日付時事通信)。

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