《ニュース》

糖尿病の治療に使われる「GLP-1受容体作動薬」をダイエットのために使用し、健康被害が続出していることがアメリカや日本で問題になっています。

《詳細》

「マンジャロ」などのGLP-1薬は、もともとは、生活習慣の乱れなどによって発症する「2型糖尿病」の治療薬として承認されていましたが、高い減量効果で知られ、2025年に世界の医薬品市場で売り上げ2位となりました。

7日にギャラップが発表した調査では、2026年にアメリカ人の約9人に1人が減量を目的としてGLP-1薬を服用しているという結果が出ており、24年比で倍以上となりました。

ただ、GLP-1薬は「血糖値が急激に下がる」、「脂肪だけでなく筋肉が落ちる」といった副作用を伴い、急速にリバウンドするものの戻った体重のほとんどが脂肪になるといった弊害が指摘されています。減量目的の場合、電話やオンラインなどの遠隔診療で処方され、患者の自己申告で診療されるケースも少なくなく、リスク管理が不十分との指摘もあります。

現在、日本では、糖尿病の治療薬としては承認されているものの、ダイエット目的での使用は対象外で、自費診療で処方されています。ただ、十分な管理なしに投薬されるケースがあり、厚生労働省は6月、目的外使用が思わぬ健康被害につながり、承認された用法でも低血糖や急性膵炎が起こり得ることがあるとして、適正使用を促す通知を行いました。

マンジャロは満腹中枢を刺激するインシュリンの分泌を促し、食欲を抑える効果がありますが、深刻な食欲不振を引き起こす場合があります。7月3日付読売新聞電子版は、ダイエット目的で美容外科での処方を受けた東京都の30歳の女性が「他人が食べる様子を見ることすら嫌になった」ことで使用をやめ、運動や生活習慣の見直しに切り替えた経験を紹介しています。

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