《ニュース》

日本商工会議所の三村明夫会頭が、ロシア極東の天然ガス開発事業「サハリン2」から日本が撤退した場合、「LNG(液化天然ガス)は中国に行くのではないか」と発言しました。

《詳細》

サハリン2は、露ガスプロムと英石油大手のシェル、三井物産と三菱商事の共同出資事業ですが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、シェルはすでに撤退を表明しました。

日本のLNGの調達先として、サハリン2は7%程度を占めています。三村氏は3日の記者会見で、「三井物産や三菱商事の単独の問題ではなく、背景には日本のガス会社や電力会社がいる」「欧米企業に『右に倣え』で日本企業がすぐやめるべきだと思っていない」と発言しています。

また日本企業が撤退した場合について、「LNGは中国に行くのではないか。ロシアを困らすことにはならず、日本のユーザーが大変なことになる」との見方も示しています。

《どう見るか》