《ニュース》

オーストラリアのモリソン首相は8日、来年2月に中国・北京で開かれる冬季オリンピック・パラリンピックを外交ボイコットすると発表しました。外交ボイコットは、政府の代表団を派遣しないと表明したアメリカに続いて2カ国目です。

《詳細》

モリソン首相は、中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害などについて、オーストラリアは一貫して対話を試みたものの、中国に受け入れられなかったと説明しました。オーストラリアの選手は大会に派遣します。

米豪とともに機密情報共有同盟「ファイブ・アイズ」の構成国であるイギリスやカナダ、ニュージーランドも、外交ボイコットを検討していると見られます(8日18時時点)。

一方、岸田首相は、「わが国の対応はオリンピックの意義、さらにはわが国の外交にとっての意義などを総合的に勘案し、国益の観点からみずから判断していきたい」と述べています。8日付産経新聞によると、日本政府も北京オリンピックへの閣僚の派遣を見送る方向で検討に入っており、代わりに山下泰裕日本オリンピック委員会(JOC)会長や室伏広治スポーツ庁長官を送る案も上がっているといいますが、どうなるかは不明です。

また、日本のスポンサー企業は、「ノーコメント」を貫いています。

《どう見るか》