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英ケンブリッジ大学の研究者が8日、ワクチン接種とインド変異株に関する査読前論文を発表しました。それによると、ワクチン接種などで抗体を持つ人は、抗体がない人と比べて、インド変異株に感染しやすい可能性があるといいます。

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インド変異株には複数のタイプがあり、いわゆる二重変異株(L452RとE484Qが変異)と三重変異株(二重変異株+P681Rが変異)などがあるとされています。

そうした中、英ケンブリッジ大学の研究者は、ハムスターの実験結果から、P681Rの変異によって、感染力が高くなった可能性があると指摘しています。また、懸念されているワクチンへの影響については、L452Rなどの変異によって、感染予防効果は6分の1~3分の1程度減少するといいます。

この査読前論文が発表されると、インドでは、ワクチンを接種した後に感染した人の多くが、インド変異株だったと指摘する声が上がっており、ワクチンと変異株の関係性について、さらに注視する必要性が出てきました。

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