《ニュース》

米フェイスブックの従業員から、同社が中国のプロパガンダ広告を表示していることに、疑問を呈する声が上がっています。米ウォール・ストリート・ジャーナルがこのほど報じました。

《詳細》

問題視されているのが、中国政府や国営メディアによる「新疆のウイグル人は幸せだ」と訴える広告や投稿です。ウイグルの人たちがカメラに向かって、「生活が向上している」「欧米は中国を不安定化させる陰謀を画策している」と話すなどしています。

フェイスブック社は、こうした広告を多くのユーザーに表示させることで、中国側から広告料を受け取っています。新型コロナウィルスの科学的な知見や、米大統領選の疑惑に関する投稿を、大規模に削除しているのとは対照的です。

こうした状況について一部社員は、社内のイスラム教徒向けグループで「ウイグル族の集団虐殺をめぐる誤情報と戦うために、我々のプラットフォームが行動を起こす時が来た」などと投稿。幹部に対応を求めているといいます。

記事によると、同社は国連などの国際機関がウイグル問題にどう対処するかなどを見守っている状況です。広報担当者は、広告主がフェイスブックの規約を守っている限り、現行の指針には違反しないとコメントしています。

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