5月5日、緊急事態宣言の延長を受け、臨時の記者会見を行う小池百合子・東京都知事。写真:Pasya/アフロ

2020年7月号記事

ニュースのミカタ 2

政治

「買い物は3日に1度」と強制

小池都知事に全体主義のにおい

新型コロナウィルスの対策をめぐり、小池百合子・東京都知事の存在感が増しています。

小池氏は3月に東京五輪の延期が決まると、急転直下、「東京封鎖モード」に突入しました。政府に「緊急事態宣言」を促し、自らも積極的に休業や外出自粛などの要請を出しました。

連日インターネット上のライブ配信を行い、都民に「ステイホーム(自宅で過ごそう)」「買い物は3日に1回」などと語りかけています。

5月14日には、政府が39県の緊急事態宣言の解除を発表しました。これを受け、小池氏は15日の定例記者会見で、「感染防止と経済・社会活動の両立を図り、段階的に自粛要請について判断していく」と指摘する一方、「まだ感染拡大の危機の真っ最中」と指摘。現状では、緊急事態宣言が解除されたとしても、休業要請の全面解除は早くても7月中旬になる見通しです。