2016年3月号記事

The Liberty Opinion 5

国際

台湾で8年ぶりの政権交代

日本はTPPと関係法で応えよう

1月の総統選挙で、最大野党・民進党の蔡英文主席が、国民党の朱立倫主席らに大差をつけ勝利した。5月に台湾で初めての女性総統が誕生する。同時に行われた立法院(国会)選挙でも、民進党が単独で過半数を得た。

蔡陣営は、前回2012年の選挙の際、独立志向を強く打ち出して敗退。今回は穏健な「現状維持」路線を打ち出し、中間層に支持を広げたとされる。

中国に近づく国民党を批判した民進党の大勝は、「一つの中国」を掲げて台湾をのみ込もうとする中国に、台湾の有権者が危機感を募らせていることを示した