中国当局が獄中の人権活動家を拷問 人権の根拠は「人は神の子」という宗教観

2017.02.08

《本記事のポイント》

  • 中国の人権活動家が受けた拷問の実態が明らかになった
  • 中国では受刑者の臓器売買が行われているという報告書もある
  • 人権の根拠である「人は神の子」という宗教観が必要

中国当局によって投獄された人権活動家の弁護士が、取り調べの際、拷問などを受けていたことが、面会した弁護士によって明かされた。7日付朝日新聞などが報じた。

拷問などを受けていたのは、湖南省の謝陽弁護士(45歳)。彼は、盲目の人権活動家・陳光誠氏を支援するなど、数々の人権問題の弁護などに関わってきた。2015年7月9日に、中国で人権派弁護士らが一斉に拘束された事件(7.9弾圧)で逮捕された。この時に拘束された弁護士の数は、一時的なものも含めて少なくとも228人以上と見られている。

謝弁護士は「ネット上で政府や司法機関、法制度などを攻撃した」として、昨年12月に国家政権転覆扇動罪で起訴された。湖南省長沙市公安局は、謝氏が国家の安全を脅かす容疑者であるという理由で、仲間の人権派弁護士の面会申請を退けた。しかし裁判が近づいた今年1月、弁護人として陳建剛弁護士らとの面会を許した。陳弁護士は、謝氏から5日間にわたって聞き取った内容をネット上に公開した。

精神的に追い詰められて自白を強要された

陳弁護士が謝氏と話した記録を公開した博聞社のサイトによると、謝氏は30時間以上、休憩なしで取り調べを受けた。座っても地面に足がつかない「吊り椅子」に毎日20時間以上座らされ、下半身は腫れて麻痺し、ひどく痛んだという。拳で腹部を殴られたり、膝で激しく蹴られるなどの暴行を受け、水を求めても目の前に置かれるだけで飲ませてもらえなかった。睡眠時間は1日2時間しか与えられない上に、妻子の命の危険を示唆する脅迫を受け、精神的に追い込まれた状況で、罪を認める調書にサインをさせられたと語っている。

朝日新聞によると、謝氏と面会した陳弁護士は、「あなた自身は怖くないのか」という記者の質問に対し、「もちろん怖いが、問題があるのに避けることはできない。捕まったら、自分がどこまで耐えられるか分からないが、外にいるうちは発言できる。これは人として最も基本的な権利だ」と述べている。

ますます問題視される中国の人権侵害

アメリカで誕生したトランプ新政権も、中国の人権侵害を問題視している。国家通商会議代表に任命された対中強硬派の経済学者として知られるピーター・ナヴァロ氏は、自身が製作した映画「Death by China(中国がもたらす死)」の中で、中国当局による人権活動家への弾圧や、法輪功の信奉者の臓器摘出・売買について辛辣に批判している。

カナダの人権活動家らが2016年6月に発表した報告書でも、「中国では年間6万から10万件も受刑者からの臓器摘出が行われている」という現状が明かされている。臓器を摘出された受刑者の多くは、中国共産党が「政治犯」とする人々、つまり、独立運動を行ったウイグル族やチベット族、気功集団「法輪功」の信奉者、そして自由や民主主義を求めて活動した人権活動家などである。

人権の根本にある「人は神の子」という宗教観

人権活動家の弾圧のみならず、拷問、臓器売買まで指摘されるなど、激しい人権弾圧が行われている中国。

人権とは、「アメリカ独立宣言」にもあるように、「人間が神によって創られたる存在である」という宗教観にもとづいて生じるものだ。中国当局は、唯物論に基づく国家であるため、「人間は神の子である」という宗教観を認めていない。こうしたこともあり、人権が簡単に踏みにじられ、人が機械のように扱われているのだろう。

今後、国際社会の注目がこの問題に集まることで、一日も早く、中国当局の人権侵害をやめさせる圧力になることを望みたい。

(小林真由美)

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タグ: 中国  神の子  宗教観  人権活動家  唯物論  臓器売買  受刑者  拷問 

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