2015年9月号記事

The Liberty Opinion 6

「憲法守って国滅ぶ」では本末転倒

「安保法制はなぜ必要か」を国民に説明すべき

集団的自衛権の行使を可能にする、安全保障関連法案をめぐる混乱が続いている。 衆院本会議で7月16日、賛成多数で可決され、参院に送られた。しかしその後も、野党や多くのマスコミは、政府・与党への批判を強めている。

だがその批判には、「議論をしても国民は納得しない」(岡田克也・民主党代表)、「あなたたちは何を代表しているのか?」(17日付朝日新聞社説)などと支離滅裂なものも多い。国会周辺でも、多くの"市民"が「戦争させない」「9条壊すな!」などと書いたプラカードを掲げる。

安保法制の詳細は、一般の国民からすれば極めて分かりにくく、一見、安倍政権が「数の論理」で押し通しているように見えるかもしれない。それならば、 安倍晋三首相はそろそろ、「安保法制がなぜ必要か」という真の理由を、国民に説明すべきだろう。それは、「中国の脅威が迫っている」という明白な事実だ