2015年7月号記事
日米vs.中国「新冷戦」の始まり
2023年習近平が世界を支配する
日本がとるべき3つの国家戦略
日米と中国の「新冷戦」の時代が、静かに幕を開けた。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)には、日米を除く57カ国が創設メンバー入り。アメリカが不参加を呼びかけていたにもかかわらず、イギリスなどのヨーロッパの国々も参加し、アメリカの影響力低下を印象づけた。習近平国家主席率いる中国は、習氏の任期である2023年までに、アメリカに代わる覇権国家となるのか──。
(編集部 大塚紘子、森國英和、中原一隆、居島有希、河本晴恵)
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中国問題がざっくり分かる!
「『大中華帝国』という新文明の建設に入ろうとしているわけだ。欧米文明は終わったということだよ」
これは、2010年、次期最高指導者に内定したばかりだった習近平氏の守護霊が、大川隆法・幸福の科学総裁による霊言で語った言葉だ。 霊言では、当時の「調整型リーダー」「親日家」という噂とは裏腹に、壮大な野望を抱いていることが明らかになった。
その野望は、5年の時を経た今、着実に現実化してきている。
13年に習近平氏が国家主席になると、尖閣問題、反日暴動、南シナ海問題が激化。 今年に入り、南シナ海のスプラトリー諸島に戦闘機の離発着が可能な3千メートル級の滑走路を建設していることが判明した。一方で、 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)はアジア地域のインフラ投資を進めるという大義名分を掲げており、「頼れる大国」の雰囲気もかもし出す。
中国の本当の狙いを探り、日本が今なすべきことを考えたい。
地図で見る中国の支援
中国は本当に「頼れる大国」になろうとしているのか