2015年4月号記事

The Liberty Opinion 1

ウクライナ問題でロシアを孤立させるな

ウクライナ東部で続く親ロシア派とウクライナ軍の戦闘は、ロシア・ウクライナ両政府が停戦に合意した後も続く(2月18日時点)。

衝突の発端は、欧州連合(EU)加盟をめぐって昨年2月、ウクライナのヤヌコビッチ政権が崩壊したことだ。直後の3月にロシアがクリミア半島を編入すると、欧米諸国から経済制裁を受けた。続く5月にはロシア系住民が多いウクライナ東部の2州が独立を宣言。ウクライナは「ロシアの侵略」として政府軍を派遣し、親ロシア派との戦闘が始まった。プーチン大統領は完全に「侵略者」扱いだ。

だが、以下の3点からこの問題を見直す必要がある。