《ニュース》
中欧ハンガリー議会の総選挙でこのほど、ウクライナ支援に反対するなど、EU(欧州連合)と対立を続けてきたオルバン首相率いる与党フィデス党が大敗しました。16年ぶりの政権交代が決まり、「ハンガリーの反EU路線が改まるか」とも報じられている一方で、次期政権もオルバン路線を基本的に踏襲する見解を示しています。
《詳細》
12日に行われた選挙では、定数199のうち、オルバン氏率いる右派の与党「フィデス」は55議席にとどまり、前回2022年から80議席減らす大敗となりました。
一方、中道右派の野党「ティサ」は138議席を獲得し大勝。ティサのマジャル党首は、5月中旬までに新首相に就任する見込みで、EUとの協力強化を目指すとしています。
2010年から4期16年にわたり首相を務めてきたオルバン氏は、EUが進めるウクライナ支援やLGBTQ運動、不法移民に寛容な政策に対し、徹底的に反対してきました(関連記事:「EUでハンガリーを中心に台頭する『自由・民主・信仰』の保守勢力」)。そのため、オルバン氏の退陣についてEUのフォンデアライエン欧州委員長は、「ハンガリーは欧州を選んだ。EUは強固になる」と歓迎。ウクライナのゼレンスキー大統領もSNSでハンガリーとの関係改善に意欲を示しました。
一方、新首相に就任するマジャル氏は、13日に開いた記者会見で、EUによるウクライナへの900億ユーロ(約16兆8千億円)の融資について、「反対しない」方針を示唆する一方で、「欧州の指導者たちと協議するつもりだが、個人的にはハンガリーは離脱するべきだと考えている」と、ハンガリー自身は資金提供しないことを条件にするとしています。これは、オルバン政権が昨年12月に示した見解と同じです(関連記事:「EUがロシア凍結資産活用に失敗するも、ウクライナ支援を強引に継続」)。
またマジャル氏は、地政学的要因からロシアとの実利的な関係を築きたいとし、エネルギー分野での既存の関係も継続するとしています。ウクライナのEU加盟についても、「今後10年以内に実現するとは考えていない」としています。
選挙結果に対し、バンス米副大統領は13日、「(オルバン氏は)私やトランプ大統領だけでなく、アメリカ全体にとっても良きパートナーだった」「彼が敗れたことは残念だ」としつつ、「次期首相とも非常にうまくやっていけるだろう」としています。
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