2014年7月号記事

Part 4

プーチンは世界の混乱期の秩序維持を考えている

プーチン大統領は「世界秩序を破壊しようとしている」と批判されている。パート4では、プーチン氏が考える新たな世界秩序について探る。


contents


「世界秩序の破壊神 プーチン大帝」(ニューズウィーク日本版4月8日号)

「ロシアはプーチン政権下でナショナリズムと報復主義が渦巻く新たな段階を迎えつつある」(英フィナンシャル・タイムズ紙4月30日付)

武力を背景にクリミアを編入したことで、プーチン大統領は欧米諸国から、「世界秩序を破壊し、平和を脅かす存在」と見られている。来年1月に発足予定の、旧ソ連諸国の政治経済面での統合を目指す「ユーラシア経済連合」づくりでも、ロシアは中心的な役割を果たしており、これについても欧米からは「ソ連の復活だ」と批判されている。