《ニュース》

米世論調査会社「メディアン・ストラテジーズ」は、ロサンゼルス市長選とウィスコンシン州の民主党知事予備選に関する世論調査結果が捏造だったことを認め、会社を畳みました。

《詳細》

メディアン・ストラテジーズは、ロサンゼルス市長選でカレン・バス現市長(民主党)が、ウィスコンシン州知事選でフランチェスカ・ホン州議会議員(民主党)がライバルを大きくリードしているとする世論調査結果を発表していましたが、これらの結果は偽物であることを公表しました。

具体的には、同社による偽の世論調査で、11月3日のロサンゼルス市長選決選投票を前に、バス市長が「アメリカ民主社会主義(DSA)」のメンバーでもあるニティア・ラマン市議会議員に12ポイント近くリードしていることが示されていました(7月30日~8月5日、ロサンゼルスの有権者560人を対象に行った調査)。

実際の予備選では、バス氏がラマン氏を5ポイント差で破り、民主党が圧倒的に強いこの都市で無所属候補として出馬した共和党のスペンサー・プラット氏は3位になりました。バス氏とラマン氏が本選挙で対決することになります。

そして同社の偽の世論調査では、回答者の16%がプラット氏に投票したと回答。そのうち約85%が本選挙ではバス氏に、約7%がラマン氏に投票する予定だと回答していました。

バス氏は当初、この世論調査を引用し、Xに「努力を重ね、行動を起こし、勢いを増すことの証だ。さあ、LA、やろう!」と書き込んでいました。その後、世論調査が偽物だと分かり、Xの投稿を削除。「選挙に影響を与えようとする悪意のある試みは、法を最大限に適用して、調査され、起訴されるべきだ」と述べています。

また、もう一つのメディアン・ストラテジーズの偽世論調査では、ウィスコンシン州知事選の予備選挙で、DSAのメンバーであるホン州議会議員が、ミルウォーキー郡長のデビッド・クロウリー氏を20ポイントリードしているとしていました。

しかし、実際の予備選挙では、クロウリー氏が僅差でホン氏を破りました。

これらの世論調査結果は、SNSや一部の地方テレビニュース番組、オンライン報道機関によって報道されていました。

偽の世論調査結果を公表した理由について、同社はホームページに、「(同社は)世論調査とされる情報が独立した検証なしに政治情報エコシステムにどのように入り込み、拡散していくかを検証するための短期的な社会実験として設立された」と掲載。そして「世論調査プロジェクトを終了し、今後は世論調査結果を公表しない」と記しています。

同社は米フォックス・ニュースの取材に対し、「いかなる候補者、政治活動委員会、政党とも提携していない」とも述べています。

メディアン・ストラテジーズが不正を認める前から、複数の世論調査集計機関(ニューヨーク・タイムズ、リアル・クリア・ポリティクス、FiftyPlusOneなど)は、同社の発表した調査結果を掲載していませんでした。同社の背後に誰がいるのかも、動機も不明のままです。

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