《ニュース》

北海道電力が、泊(とまり)原発3号機を再稼働させた後の電気料金について、家庭用で11%引き下げる方向で調整していることが分かりました。北海道新聞が報じました。

《詳細》

2012年以降、泊原発1~3号機は稼働停止となっています。新安全基準への適合審査は、3号機を優先して行われてきましたが、"活断層疑惑"により審査が長引き、今年の7月にようやく正式「合格」となりました(関連記事参照)。

これを受けて北電は、再稼働後の電気料金を家庭用について11%引き下げる方向で調整していると、29日付北海道新聞が報じています。再稼働により火力発電所の稼働を減らし、石炭やガスなどの燃料費を減らせる分が反映されたものだといいます。

北電は電気料金を、2023年に23.22%値上げをするなどし、玄海・川内原発が稼働している九州電力に比べても27%高い状態です。その差額には及ばないものの、一気に10%超の値下げをすることは異例だとされています。

北電は2027年早期の再稼働を目指しています。大幅な電気料金の引き下げ額を提示し、速やかな地元合意を目指すと報じられています。

《どう見るか》