《ニュース》

ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長はこのほど、「ウクライナが戦場だけで戦争に勝つ方法はなく、交渉が必要」と悲観的な見解を示しました。

《詳細》

スキビツキー氏は英エコノミスト誌に掲載されたインタビューの冒頭で、「開戦以来、かつてないほど困難な状況にあり、さらに悪化しようとしている」と戦局を概観しました(2日付電子版)。

ウクライナ軍の問題について、「私たちの問題はとてもシンプルで、『武器がない』ことだ」「新たな動員が、モラルが低く士気のない兵士を生み出すことを憂慮している」と語っています。一方のロシア軍に関しては「今や、2022年の時のような傲慢な組織ではない。今は、『一つの指揮の下、明確なプランを持った一つの集団』である」と評価しました。

また、「ロシア軍の攻勢は今年5月末か6月初めに始まるだろう」と想定した上で、「ウクライナが戦場だけで戦って勝利する道が見えない。ますます遠い見通しだが、仮にロシア軍を国境まで後退させることができても、それで戦争は終わらないだろう。この戦争は条約等でしか終わらせることはできない」と述べています。

スキビツキー氏によれば、意味のある交渉は早くとも2025年の後半にしか始めることはできず、両国は現在、今後の交渉に向けて有利な立場を求めて戦っているといいます。

ウクライナでは昨年11月、軍総司令官だったザルジニー氏が「戦線が膠着している」と認めたことで話題になりましたが(関連記事参照)、今回新たに、情報機関の高官が「戦場では勝てない」と率直に認めたことは注目に値します。

《どう見るか》