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農林水産省はこのほど、6月の農業物価指数を発表しました。

2020年の価格を100とすると、農家が農産物を販売する指数(農産物価格指数)は前年同月に比べて2.5%上昇し、農家が飼料や肥料などを購入する指数(農業生産資材価格指数)は5.9%上昇。生産者サイドの物価上昇が続いていることから、食料品の値上げが続くと見られています。

《詳細》

農水省によると、農産物価格指数は101.7となり、野菜などが低下する一方で、鶏卵や米などが上昇したことにより、前年同月比は2.5%増加しました。とりわけ、鶏卵の指数は2020年に比べて196.7と倍増しており、前年同月比で54.5%上昇しています。

農業生産資材価格指数では、肥料の指数が148.4で前年同月より14.5%増加し、飼料が146.9で11.5%増加しています。飼料と鶏卵については下落する気配がなく、高止まりしています。

こうした農業関連の物価が上昇すれば、最終的には、食品価格の値上げに繋がる可能性があります。帝国データバンクは7月31日に、主要食品メーカー195社が8月に1102品目を値上げすると発表。値上がりペースは鈍化したものの、値上げラッシュは続いています。さらに、「消費者の値上げ疲れ」も指摘されています。

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