2023年4月号記事

ニュースのミカタ

国際

行動が悪魔的になってきたゼレンスキー大統領

「もしウクライナが陥落すれば、第三次世界大戦が始まるだろう」(*)

ウクライナのゼレンスキー大統領は、自国を守ることは世界大戦を防ぐ"正義の戦い"という主張を繰り返し発信しています。

西側諸国の多くのマスコミは、同氏の巧みな言動に乗せられ、「ウクライナに武器を送らなければ大変なことが起きる」というムードや空気づくりに同調し、世論をそちらの方に向けようとしているように見えます。

特に、ドイツのショルツ首相やイギリスのスナク首相は、支援強化を求める世論の圧力に晒され、少し前まではあり得ないと思われていた主力戦車の提供を決め、結果的に戦争の長期化に拍車をかけています。

ショルツ氏は2月に、どの国が武器をどれだけ送れるかを競う「公開の競争」は同盟の結束を損ねると不満を口にしているものの、国内外の圧力で押し切られた形です。

戦車の供与は、自制されてきた兵器でも世論の沸騰次第で供与されるという前例となり、ゼレンスキー氏はその勢いで「戦闘機も供与せよ」と要求内容を引き上げてきています。

岸田首相も首都キエフへの訪問を要請されており、日本から8000キロメートルも離れた戦争への関与を高めさせられ、より踏み込んだ支援を迫られかねません。

(*)2023年2月2日に放送された米フォックスニュース