《ニュース》

11月の米中間選挙に立候補する政党公認候補者を決める予備選が全米で行われており、全米50州と首都ワシントンDCのうち、22日までに半数を超える州(25州とワシントンDC)で投開票を終えています。

共和党の予備選では、上下両院と州知事選を合わせて、トランプ前大統領が推薦する候補のうち9割超が勝利したと、24日付日経新聞が報じています。

《詳細》

予備選には、あらかじめ所属を届けている党の候補者にのみ投票できる州と、任意の党の候補に投票できる州があります。ある一つの州における二大政党の予備選の投票は、同日に行われることが多い一方で、各州の予備選投票日は異なります。

米選挙分析サイト「バロットペディア」のデータを基に、トランプ氏が予備選で推薦した候補を集計したところ、これまでに推薦候補者117人のうち、108人が勝利していました。

上院選の勝率は92%、下院選の勝率は94%、州知事選の勝率は70%。総合勝率は92%に達したといい、トランプ氏の根強い人気が伺える結果となりました。

例えば、大きく注目されていた南部サウスカロライナ州の連邦下院選の予備選では、トランプ氏が推薦したラッセル・フライ氏が現職の共和党議員トム・ライス氏を大差で破り、衝撃が走りました。敗れたライス氏は米連邦議会選挙事件をめぐるトランプ氏弾劾訴追に賛成した議員の一人で、前共和党下院議長のポール・ライアン氏が応援に入っていました。

他にも、西部ネバダ州の連邦上院選の予備選でも、2020年の大統領選で大規模な選挙不正があったとするトランプ氏の主張を支持するアダム・ラグゾルト候補が勝利しました。

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