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ブリンケン米国務長官は26日の声明で、国連加盟国に対し、台湾の国連専門機関などへの参加を支持するよう呼びかけました。

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ブリンケン氏は声明で、「民主主義の成功事例」となっている台湾が、国際舞台から排除されているのは遺憾だと指摘。例えば台湾のコロナ・パンデミックへの対応から学ぶことが多いにもかかわらず、台湾は世界保健機関(WHO)の総会にいなかったと述べています。

「台湾の排除によって、国連と関連機関の重要な活動が損なわれている」とし、「我々の共通課題の解決のため、全ての関係者の貢献を役立てる必要がある」と語っています。これは、アメリカの「一つの中国」政策とは矛盾しないとの認識を示しました。

1971年10月25日に行われた国連のアルバニア決議で、台湾(中華民国)は国連安全保障理事会常任理事国の座から追放され、代わりに中国がその座に就いています。

中国の習近平国家主席は今月25日の演説で、同決議の正当性を主張。中国は、「一つの中国」を掲げており、「台湾は中国の固有の領土であり、中国の省の1つであるため、国連に加盟する資格はない」という考えを持っています。

一方、台湾外交部(外務省)の報道官は25日、「国連は決議内容を拡大解釈し、台湾を排除している」として、決議を是正するよう主張しています。「中国は一日も台湾を統治していない。台湾人が選挙を通して選んだ民主政府だけが、台湾人を代表できる」と訴えました。

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