2021年11月号記事

メシアの警告

中国が香港・台湾を取れば、日本滅亡の危機

日本は建国以来最大となる「国家滅亡の危機」を迎えている。
古代イスラエルのような流浪の民にならないように日本が「愛国主義ナチズム」の中国を前に為すべきことを至高神の啓示に基づいてお伝えしたい。

メシアの警告_02
イラスト:菊池としを 写真:Everett Collection / Shutterstock.com


習近平氏が国家主席の座に就いて以降、中国の覇権拡大は、目まぐるしいスピードで進んでいる。香港蹂躙やウイグルへのジェノサイド、尖閣諸島や台湾などへの領土的野心、経済圏構想「一帯一路」の異常な拡張など"悪魔の帝国"として勢力を拡大させつつあり、多くの国が侵略の脅威にさらされている。

人類は"大悪魔"が取りつく中国の軍門に降るのか、それとも正義をとって立ち向かうのか。世界はまさしく、選択を迫られている。そうした危機の時代には、神の声を人々に伝え、導こうとする者(メシアまたは預言者)が必ず出てくる──。


イスラエルは神の声を聴かず国を失った

その一人が、旧約聖書に登場し、「涙の預言者」と言われるエレミヤである。

時代は今から約2600年前。ユダヤ人国家である「ユダ王国」は、中東全域を支配していたアッシリア帝国への朝貢を強いられ、事実上の属国であった。かろうじて独立を維持できたのは、今の韓国のように、北のアッシリアと南のエジプトの緩衝国になっていたという地理的な特殊性があったからだ。

だが、アッシリアの覇権は長くは続かない。勢力を拡大するメディア王国と新バビロニア王国の連合が、アッシリアを滅ぼしたのだ(上右図)。エレミヤの時代は、国際情勢が大きく変わる動乱の時期だった。

ユダ王国の小さな町の祭司の子として生まれたエレミヤに、ある時、神の言葉が臨み、このままでは「ユダ王国の滅亡と、自民族が奴隷生活を余儀なくされる未来が訪れる」ことを悟る。この神の警告を広めようと各地を巡るも、ユダ王国の民衆は隣国エジプトからの援軍を期待し、エレミヤの警告を一蹴。果てには、底が沼のようになった井戸に落とすなど、激しい迫害を加える。

しかし、ユダ王国の後ろ盾だったエジプトは、新バビロニア王国に敗北。新バビロニア王国は、現在のシリア・パレスチナの小国を次々と陥落させる。ユダ王国はようやく危機に気付き、反乱を起こすが、時すでに遅し。ユダヤ教最大の悲劇と言われる、ユダ王国の住民の多くが奴隷として連行される「バビロン捕囚」が起き、その後2600年あまり、ユダヤ人は独立国家を失った(この悲劇への同情もあり、第二次大戦後にイスラエルが建国されることになる)。

後世のユダヤ人は、科学者や思想家などの優秀な人材を輩出し、世界宗教のキリスト教、イスラム教に大きな影響を与えた。しかしそうした高度な文化を持つ民族でも、「国を守る軍備がないものは滅亡する」と大川隆法・幸福の科学総裁は指摘する(*)。

(*)法話「今、メシアが語るべきこと、なすべきこと」

 

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