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中国人民解放軍が内モンゴル自治区で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と見られる発射施設を16基新設している可能性が高いことが、このほど発表されたアメリカの核専門家の調査で分かりました。

《詳細》

衛星写真を分析した核専門家は共同通信の取材に対し、「施設増強でアメリカへの反撃能力を高める意図がある」と述べ、新型ICBM「東風41」の発射を想定している可能性があると話しています。

米ワシントンなどを射程に収める東風41は、複数の弾頭を搭載できる「多弾頭型」であり、迎撃が困難であると指摘されています。アメリカのミサイル防衛を突破する能力を高めることで、アメリカをけん制する狙いがあります。

中国はこれまでICBM用の発射施設を、少なくとも18~20基程度運用しています。16基追加されれば、発射能力はほぼ倍増になります。

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