《本記事のポイント》
- 「世界自殺予防デー」に向けて、全国で自殺予防運動が展開
- 幸福の科学も「自殺者を減らそう!キャンペーン」HPをリニューアル
- 自殺予防のためには、霊的視点を持つことが大切
9月10日の「世界自殺予防デー」に合わせて、全国一斉の電話相談が行われている。日本産業カウンセラー協会は、8日から無料で電話相談を受け付けており、人間関係や労働事情に関する相談が相次いで寄せられた。
自治体も、自殺予防に力を入れている。江戸川区は、公益財団法人「日本財団」、NPO法人「ライフリンク」らと協定を結び、三者連携によって自殺防止に取り組むという。秋田県の民間団体「秋田ふきのとう県民運動実行委員会」は、県や市の職員ら約80人で自殺予防を訴えた。
交通事故死亡者より多い自殺者数
日本の自殺者数は、1998年から2009年までの11年間、3万人を超え続け、03年には3万4437人を記録した。その数は、03年の交通事故死亡者数7768人の約4倍。03年を境に自殺者数は減っているものの、昨年は2万1897人であり、依然として多い。
警視庁が発表している統計によると、自殺者数の3割が「健康問題」、1割が「経済問題」を理由としている。問題の解決策が見当たらない、自分ではどうしようもないと思い、未来に希望が持てなくなった時に、自殺を選ぶケースが多いようだ。
必要なのは霊的真実を知ること
リニューアルした幸福の科学の自殺防止サイト。
幸福の科学は、2003年から「自殺を減らそう!キャンペーン」を全国で展開しており、9月1日、自殺防止を呼び掛けるウェブサイトをリニューアル。スマートフォン用にデザインを変更した。また、世界自殺予防デーを見据えて、9月には自殺をなくすための街頭キャンペーンにも力を入れている。
自殺者を減らすためには、自殺した後にどうなるかという霊的真実を知る必要がある。幸福の科学・大川隆法総裁は、自殺者の霊が死後どうなるかについて、著書『幸福へのヒント』でこう述べている。
「自殺者が天国に行くことはきわめてまれであって、地獄、もしくは地獄以前の段階にいることが多いのです。自殺者のなかには、自分が死んだことが分からずに、地上の人と同じように生活している人や、地縛霊となって、自分が死んだ場所に漂っている人が数多くいます。したがって、『自殺すると、ろくなことにならない』ということを、しっかり教えることが必要なのです」
自殺をしても、苦しみから逃れることはできない。自殺が頭の中によぎる人には、そうしたことについて考えてもらいたい。
人生とは一冊の問題集であり、一人ひとりが自らの問題を解いていくことが人生の目的である。苦しみや悲しみは心を磨くための材料として捉え、よりよく生きていく事が大事だ。
(HS政経塾 須藤有紀)
【関連サイト】
自殺防止サイト「あなたに贈る真理の言葉」
【関連書籍】
幸福の科学出版 『幸福へのヒント』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=141
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