米軍基地移設問題で揺れる沖縄で、大川隆法・幸福の科学総裁が30日、大講演会「真実の世界」を行った。

会場となった沖縄コンベンションセンターには約3000人が詰めかけ、約50分間の講演は、同グループの中継網を通じて日本全国に同時中継された。

「沖縄の左翼は唯物論的な左翼とは違う」

大川総裁は、沖縄の米軍基地反対の世論について、次のように語った。

「(沖縄で) 左翼が強いと言われていますが、その根元をたどってみますと、日本本土の左翼と違うような気がしてなりません。沖縄の左翼は、70年前に戦死したたくさんの方々の無念の思いを受けて、反発心や不信感として出てきた左翼であって、唯物論的な左翼とは違うのではないかという気がしています

沖縄で20万人近く亡くなっていますから、そんなに簡単に許せることではないと思います。そうは思いますが、現在、アメリカは日本の友達になってくれています。アメリカは世界最大の経済国家であり、軍事国家です。その国と同盟関係にあるということは、日本が守られた状態にあることを意味しています

大川総裁はこれまで、沖縄を何度も訪れており、沖縄県名護市辺野古の基地移設予定地も視察している。講演の最後に大川総裁は、日本の神々と沖縄の関係にも触れ、「二度と沖縄を他国の植民地にはさせません!」と述べると、会場からは拍手が沸き起こった。

「沖縄がアジアの平和と安定を守っている」

講演に先立ち、会場では、幸福実現党の釈量子党首と、今年7月の参院選に沖縄選挙区で立候補する、同党の金城タツロー氏が対談を行った。金城氏は2009年の幸福実現党立党以来、国防強化と沖縄県内への米軍基地移設を訴えてきた。

沖縄の海のような青のスーツで登場した釈党首は、「沖縄は海も素敵ですが人が好き」「今年、沖縄に来たのは今回が3回目。尖閣諸島開拓の日(1月14日)ということで石垣と与那国に行き、国境の島の危機感を感じた。中国が台湾をけん制して撃った砲撃の音を聞いた人や、中国船に追いかけられた漁師さんの話を聞いた」など、中国の覇権拡大に警鐘を鳴らした。

それを受けて金城氏も、「中国の侵略によって、チベットでは120万人もの人が亡くなっていると言われている。これは沖縄本島の人口が丸々なくなるくらい。中国の脅威をアジアに広めてはいけない」「私は『ウチナンチュ(沖縄県民)が守っている』と言いたい。たくさんの基地を引き受けて、アジアの平和と安定を守っているのが、誇り高きウチナンチュじゃないでしょうか」と訴えた。

なお、大川総裁の講演では、他にも、以下のような論点への言及があった。

  • 沖縄の地元紙2紙に対する見方
  • 民主主義の強さと独裁のもろさ
  • 韓国が今もっとも恐れていること
  • 天皇陛下のフィリピン慰霊について
  • 政治家の一番重要な資質とは
  • 日銀が発表したマイナス金利について(※)
  • 沖縄と日本の神々の密接な関係
(※)「大川総裁が講演でマイナス金利導入に言及『資本主義の精神を傷つける』
( http://the-liberty.com/article.php?item_id=10854 ) 参照

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