2016年2月号記事

対談

直球対談レポート in 島根

釈量子党首が12月12日、島根県松江市で、弱小チームを甲子園常連校に育て上げた野々村直通氏と対談。教育や国防など幅広いテーマに、参加者約200人が熱心に聞き入った。

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教育評論家・前 開星高校野球部監督

野々村直通

(ののむら・なおみち)1951年、島根県生まれ。広島大学教育学部美術科卒業後、広島・島根の高校で美術教師、野球部監督を務める。2010年の春の甲子園で敗れ、「末代までの恥」と発言。大バッシングを受け、監督を辞任するも、約8000人の復帰嘆願の署名が集まり、11年に復帰し、同年の夏の甲子園に出場。定年退職後、画家、教育評論家として活躍中。

幸福実現党党首

釈量子

1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、1994年に宗教法人・幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。2013年7月から現職。著書に『命を懸ける』(幸福の科学出版)などがある。

司会: 野々村先生は、広島の公立校・府中東の野球部監督に就任され、6年目に甲子園に初出場。島根の開星でも6年目に甲子園に初出場を果たし、春2回、夏7回出場されました。

野々村氏(以下、野): まず「甲子園に行くんだ」と決めて退路を断ち、 「それしかない」という状況に自分を追い込んだ時に力が出る ということを経験してきました。周りから「狂っている」と言われましたが、「いつか見とけ」と。そういう部分も指導者に必要な魂だと思うんですね。

釈党首(以下、釈) : 先生と生徒、監督と部員の「信頼感」、この辺りが今の教育の現場には足りないような気がします。

野: 幸福実現党は、幸福の科学、宗教が母体ですよね。今の子供たちには宗教心がないんですよ。でも、強い部活や組織を創るためには、子供や親も含め、ある種、宗教的なものが必要です。

釈: 松下幸之助さんも奈良の天理教を見に行って、経営とはどういうものかというヒントをつかまれたという話があります。確かに、一体感のある組織には、宗教に近いものがありますよね。

野: 組織で社員や選手が、死にもの狂いで働き、戦うとき、「自分のため」だけに戦うのは限界がある。学校、地域、国、誰かのために、という気持ちを持てないと戦えない。自分が頑張ることで周りの人に喜んでもらう。それが本当に生きがいのある人生だと思うんです。

「竹島に自衛隊の基地を」

司会: 島根県には竹島の問題があります。国防について、ご意見を伺えますか。

野: 竹島は、島根県隠岐の島町で、日本の領土です。私見ですが、 沖縄の人が基地を嫌うのなら、米軍の一部や自衛隊を竹島に持って来て基地をつくればいい。 私が島根県知事になったら、言いますよ(会場笑)。

: 戦後のどさくさにまぎれて、韓国に実効支配されたのであり、本来、日本の領土だということを学校教育でしっかりと教えるべきですよね。

「お母さんも本当にすごい」

釈: 日本には皇紀2千6百何年という歴史があり、世界で最も古い国です。さらに天照大神がいらっしゃり、女性の徳が輝いてきた国。世界一深い文化がある国として、誇りを持つ必要がありますね。

野: 日本は男尊女卑の国なんて言われますが、とんでもない。今、「女性が輝く社会」って言いますけど、「職場に女性が半分いたら、活躍している」って、そうじゃないでしょ。 家庭で活躍している女性もたくさんいて、家を守り、子供を育てることは素晴らしいこと。 数値だけで測るなと言いたい。

釈: (専業主婦などの)働いていない女性はGDPに換算されないと言われていますが、2人、3人と子供を産んで育てるお母さんも本当にすごいと思います。

司会: 最後に、幸福実現党へのご意見をお願いします。

野: まだ国会議員を送り出していませんよね。今年6年目でしょ。私、6年目で甲子園に行っていますので、そろそろじゃないかと……(笑)。国防や憲法の問題も、党派を超えて声を上げていかれるといいと思います。期待しています。

釈: 私たちは、いつも先人たちに心の中を見られていると思っています。 宗教政党は嘘がつけません。国を超えて中国や韓国の人々も、同じ神仏の子として人間を差別しないところに、日本の素晴らしさがあります。 これからの日本は、坂の上の雲を突き抜けて、太陽の昇るような世界のリーダーになっていく。そんな大きな絵を描いていきたいと思います。

松江市の島根県民会館で、対談に聞き入る参加者。