中国共産党を支える武装警察の役割 - ニッポンの新常識 軍事学入門 22

2022.03.29

2022年5月号記事

ニッポンの新常識

軍事学入門 22

中国共産党を支える武装警察の役割


社会の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」について専門家のリレーインタビューをお届けする。

日本安全保障戦略研究所研究員

邱 伯浩

(チョウ・ボハオ)1967年生まれ。台湾出身。陸軍軍官学校、国防大学陸軍参謀学院、国防大学政治研究所などを卒業。政治学博士。現在は日本安全保障戦略研究所研究員を務める。

中国人民武装警察部隊(武警)と言えば、軍隊ではないものの、警察よりも実権を持つ「準軍事組織」で、民主活動を弾圧するといった特殊任務に当たっているイメージを持つ人がいるでしょう。日本を含む多くの国には、武警に相当する組織がないので、どんな集団であるか、想像しづらいと思います。

武警は総数150万人の巨大な軍隊

武警は人民解放軍と並ぶ「共産党の番人」として、党を支える重要な組織です。組織としての位置づけや階級、給料などの待遇面は、陸・海・空・戦略支援・ロケット軍と同等であり、れっきとした「軍隊の一種」。戦時に突入すれば、人民解放軍を支援します。つまり、日本で言われている準軍事組織という呼称は誤りであり、実態としては「純粋な軍事組織」なのです。

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