ちょっと待った!地域主権(4)道州間格差が新たに生まれる危険性
2011.01.16
国土交通省のHPに掲載されている、 道州制を実施した場合の「格差」に関する報告書 より。 地方経済の生産性を大きく左右する道路資本の格差はどうするのか。
激辛ジャッジ第4回
さあ、2011年という新しい年を迎えました。通常国会開催前に相変わらず政局がらみの各政党の攻防が続きそうですが、春の統一地方選挙を前に、ますます「地域主権」を声高に唱える声が全国で上がってきているようですので、今回も気合いを入れ直してその危険性を指摘してみたいと思います。
前回は、現行の地域主権型道州制論に、道州を束ねる中央政府ないし連邦政府の機能の定義と制度設計が完全に欠落している点を指摘しました。そして、国家としての意思決定を阻害する「地域主権」など百害あって一利なし、本来、定義し得ない考え方だという点を強調しました。
今回は「道州間格差」の問題と、地方自治体の在り方の問題を探ってまいりましょう。
【エターナル・アジテーター】
首都圏在住の50 代男性。「プロテストする精神」をモットーに、時代の傍観者ではなく当事者として発言することを自らの使命と心得、市井の立場から新聞や言論雑誌への投稿、マスメディア報道に対する意見・クレーム発信などの活動を展開している。趣味はブックオフの105円コーナーで良書を見つけること。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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