ローマ法王庁が7月、悪魔に対抗するエクソシスム行為を公式に認めた。法王庁の聖職者会議は、30カ国の司祭250人が加入している「国際エクソシスト協会」(AIE)をカトリック団体として認可したと、韓国紙中央日報などが報じた。

法王庁によるエクソシスト協会の認可には、フランシスコ法王の後押しがあったという見方が強い。昨年5月には、悪魔に憑かれたと主張する男性の頭に両手を置いて祈祷する姿が報じられ、エクソシスト専門家らは「悪魔祓いをしている」と指摘した。ただ、法王庁はこれを「単なる祈祷」と否定している。

こうした指摘をされる背景には、フランシスコ法王自身が説教の中で、頻繁に悪魔の存在に触れていることがあげられる。法王就任後の最初の説教では、「主に祈らない人は、悪魔に祈る」という言葉を引用。7月20日にも「悪魔が人、家族、国や民族を常に分裂させようとたくらむ『不和の種』であることは周知の事実」などと訴えた。信仰の迷いを説明する際などに、悪魔という表現をたびたび使っている。

聖人に列せられた先々代の法王ヨハネ・パウロ2世もエクソシストとして知られている。エクソシストの需要は高まっており、イタリアでは2011年に約50万人がエクソシストに悪魔祓いの相談をしたという。

ただ実際のところ、転生輪廻を否定するなど、霊的知識に乏しいキリスト教には、悪魔の実態を詳しく理解することは難しいと思われる。

人間の魂は死後、天国へ還れずに地獄に落ちて悪霊となるケースがある。そのうち、地上の人間に取り憑いて迷わせたり、不幸にさせようと積極的に働きかけている悪霊が、やがて悪魔となっていく。彼らは、天国の天使たちが地上の人間を正しく導こうと努力していることを逆手にとって、天使になりすまして地上の人間に間違った考え方をささやき、惑わすこともある。

その悪魔を追い祓い、憑かれた人を救うために重要なことは、エクソシスト自身が霊的世界の法則を学び、宗教修行を積み重ねて法力を身につけることだ。悪魔祓いは一人では難しいことも多いため、多くの仲間と協力する必要があり、また、憑かれた人自身にも信仰心や悪魔と対決する決意が求められる。

こうした霊的世界の法則について、大川隆法・幸福の科学総裁は、『エクソシスト入門』(大川隆法著)などのなかで明らかにしている。 悪魔の思考パターンや特徴を知ることができる。さらに、大川総裁は先日、法話「エクソシスト概論」のなかで、悪魔祓いの要諦について説いた。その内容は、全国の幸福の科学の支部や精舎で聞くことができる。

人生の不幸の裏には、目に見えない悪魔や悪霊の暗躍が影響していることが多い。霊的知識を持つことは、人生を立て直し、幸福になる道でもある。(居)

【関連サイト】

幸福の科学公式サイト 大川隆法総裁 法話・霊言 公開情報

http://info.happy-science.jp/lecture/2014/11109/

【関連書籍】

幸福の科学出版 『エクソシスト入門』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=98

【関連記事】

2009年12月号記事 「悪魔」のささやきに勝つ!

http://the-liberty.com/article.php?item_id=890

2014年2月13日付本欄 「薬物依存」の精神医療でうつは治らない 霊的世界に目を開くべき

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7368