パキスタンでイスラム教原理主義の反政府勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」のメンバーに撃たれ、意識不明の重体になっていたマララ・ユスフザイさん(15歳)が、治療先のイギリスの病院で意識を取り戻し、立ち上がれる状態にまで回復している。

マララさんが銃撃されたスワト地区は、3年前タリバンに占領された後、イスラム法に基づく厳格な統治が行われた。ムチ打ちの刑や迫害も甚だしく、女子は通学を禁止され、多くの女子校が爆破された。その中でマララさんは、ブログで迫害や人権弾圧の様子を匿名で世界に発信していた。

その後、パキスタン政府の大規模な軍事作戦で、TTPはスワト地区から一掃されたため、マララさんは本名でタリバンを批判、女性が教育を受ける権利を主張し続けた。TTPはその主張をやめるよう、マララさんを脅迫。マララさんは今月9日、TTPに銃撃され、銃弾が左目付近から首を貫いて肩まで達し、意識不明の重体に陥っていた。

マララさんはパキスタン国内で治療を受けた後、アラブ首長国連邦の緊急輸送機でイギリス・バーミンガムのクイーン・エリザベス病院に搬送された。パキスタン政府は治療費を負担するなど、回復のためあらゆる手段を尽くす方針という。これまでTTPを対インドのために温存してきたパキスタン政府が、TTPに対して本格的な軍事作戦を行うかどうかが注目されている。

大川隆法・幸福の科学総裁は、著書『宗教立国の精神』の中で、イスラム教の問題点について、こう指摘する。「(イスラム教の)教えが旧くなりすぎていて、現代の人権思想には合わないので、やや修正の余地がある」

今回の事件は、イスラム教徒の女の子が、イスラム教の過激派に襲撃されたというケースだが、やはり、人権軽視や平等性が強い点において、イスラム教にもイノベーションが必要である。

そもそも「イスラム」とは「平和」を意味しており、イスラム教の教えは、「平和と寛容」の教えだ。イスラム教徒の人々が、本当に信心深いのであれば、その原点に立ち返り、同胞はもちろん、キリスト教をはじめとする他の宗教の人々との協調が必要であろう。それこそが、イスラム教徒自身が幸福になる道でもある。(晴)

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2012年10月4日付本欄 コーラン冒涜の罪に問われた文盲のパキスタン少女の運命

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