2005年6月号記事

シリーズ 元気の出る人物伝 第8回

西行法師から芭蕉へと受け継がれた「巡礼の心」

『おくのほそ道』に秘められたメッセージ

若葉萌ゆる5月──

俳聖・芭蕉はこの季節に『おくのほそ道』で知られる東北への旅に出発した。

何が芭蕉の心をみちのく路へかきたてたのか。

実は研究者の間でもその動機は今もって謎のまま。物見遊山説やはたまた隠密説もささやかれるなど一つのミステリーになっている。

『おくのほそ道』刊行から約300年。

そこに秘められたメッセージを大胆に読み解いてみよう。