2026年10月号記事

釈量子の宗教立国を目指して

──大川隆法総裁の政治思想を学ぶ

釈量子

幸福実現党 党首

釈 量子

(しゃく・りょうこ) 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。2013年7月から現職。
釈量子のブログはこちらでご覧になれます。
https://shaku-ryoko.net/

第7回

霊的人生観を伝える社会変革活動 『仏陀再誕』 (後編)

仏陀再誕

今回も聖典『仏陀再誕』から学びを深めてまいります。

現在、幸福実現党ではさまざまな「社会変革活動」を展開しています。2021年の「日台友好議連」発足から始まった「台湾を二度と見捨てないプロジェクト」をはじめ、「小さな政府・安い税金推進本部」や「宗教的観点からLGBT問題を考える連絡会議」など、いずれも日本や世界の喫緊の課題をテーマとした、思想的啓蒙活動です。

狙いはもちろん「国論を変える」ことです。しかしその核にあるのは、政治的主張の奥にある、「霊的人生観」の浸透にあります。

『仏陀再誕』では「おまえたちの最低限の仕事として、人びとに永遠の生命を教え、また人間がこの世とあの世を転生輪廻している存在であるということを、教える必要があるということなのだ。実は、この思想こそが、人間として生まれ、生き、成長してゆく過程において、発見するところの最大の真理であるのだ」と断言されているように、これは仏弟子の使命そのものなのです。

信仰心と自助の精神を伝える政治運動

幸福実現党17年の歩みで掴んだ最大の教訓も、ここにあると言えるかもしれません。「信仰心」と「自助努力」の政策は、選挙でいくら訴えても、唯物論という「常識」のもとでは水と油のように弾かれてしまい、心に届きません。

これは、唯物論的繁栄に走っている日本人に、正しい信仰心を取り戻してもらう「霊性革命」が終わっていない段階で、「政治革命」を起こそうとしていることであり、この「二重の革命」を同時に起こそうとしていることが「現在の政治状況において、非常に困難を来している理由」と語られた意味でもあります(*1)。

「手っ取り早く選挙で勝ってから、言いたいことを主張すべきだ」という声もありました。しかし、宗教の本道から離れるや否や、不毛な砂漠を歩むような魂の渇きに苛まれ、未来は遠のいてしまいます。

逆に、仏陀が創られた宗教政党に集う党員にとって、実は「霊的人生観」を伝えるということほど仏弟子冥利に尽きることはなく、これが全国の「社会変革活動」への気概と意欲につながっています。

(*1)『大川隆法の守護霊霊言

霊的人生観が人を救う

霊的人生観を知った時、「人びとの価値観はまったく一八〇度の転換を見るようになるであろう。すなわち、それより後、人びとは、自分の人生をもっともっと長い時間のなかで、考えることができるようになってゆく」のです(*2)。

LGBT問題も、「前世で男性の人が、今世は女性に生まれることもある」と分かり、性自認の違和感が納得できた方を何人も見てきました。それは、今世の性で生き抜くことが「魂修行」であるという、積極的な人生観を見いだしたということでもあります。

また、「大きな政府」は、結婚、育児、教育、介護の支援や、物価高対策などに際限なく税金を投入し、人生の不安や不満に"寄り添う"かのごとく支持を得ようとします。しかし、「おまえたちが今世において学んだことは、一つも無駄にはならない」という真理ほど、人生を切り拓かんという人間を鼓舞する希望の福音はありません(*2)。我が党が訴える「小さな政府・安い税金」は、国民一人ひとりが自助努力の中で正当に資産を形成し、創造と選択の自由によって幸福を掴み取っていける社会を作るべきだという問題提起です。

(*2)『仏陀再誕

魂修行こそ人権と善悪の基

仏の子である人間にとって「魂を磨いている」自覚は本物の自尊心を高めます。

人間の尊さとは、人間の内に宿れるものの尊さであるのだ。人間の内に宿れるもの、それは、すべてのものが、仏より岐れてきた生命であるということなのだ。(中略)この尊さがわからない者には、一切の善はわからない。一切の美がわからない。一切の真理がわからない」(*2)とあるように、左翼リベラルの言う「人権」からは、本当の尊厳は導けないのです。

「霊的人生観」があれば、政治の世界においても、仏の眼から見た「善悪」が判ります。

欲望の民主主義は真実の政治ではないということを知らねばならない。欲望に基づいて互いの利権を主張し合うことをもって、自由と混同してはならない。自由とは欲望の自由ではない。自由とは欲望を競わせることではない。そんなことがほんとうの民主主義であってはならない。欲望の民主主義であってはならない」(*2)

『仏陀再誕』は片時も手放すことのできない永遠の書です。この仏言とともに、霊性の復権という使命を胸に、仏国土建設の道を歩んでまいります。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。