《ニュース》

奈良県・平群(へぐり)町で建設が進むメガソーラーをめぐり、建設に反対する住民らが県に対して開発許可の取り消しを求めた裁判で、大阪高等裁判所は18日、「許可は違法」と結論付け、住民側が勝訴しました。メガソーラーの開発許可を取り消した初めての判決とみられます。

《詳細》

平群町では、5万枚以上の太陽光パネルを設置するメガソーラーの建設を県が許可し、2021年に工事が始まりました。建設に反対する住民らは23年に、開発によって土砂災害や洪水の危険性が高まると訴え、許可の取り消しを求める裁判を起こしました。

これに対し、奈良地裁は25年3月、県が出した開発許可に違法性はないとして住民らの訴えを退けていましたが、今回、大阪高裁がこの判決を覆し、住民らが逆転勝訴しました。

高裁判決は、県が基準を設けるにあたり想定した降雨継続時間や降雨量について、実際にはこれを上回る降雨量を記録した日が相当数あるなどとして、「(県の)判断過程に不合理な点があり、看過しがたい」「水害などの災害が発生する恐れがあるといわざるを得ない」とし、許可は違法だとしました。

原告側の室谷悠子弁護士は判決後の記者会見で、「全国で太陽光発電の開発を巡る争いが続いている。行政が法律に基づいた審査基準を立て、守らせるべきだと示した意義のある判決だ」と述べました。

住民らは事業者に対し、速やかにメガソーラー事業から撤退することを求めるとともに、奈良県に上告しないよう求める声明を出しています。

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