《ニュース》

中国からロシアへの輸出が急増しており、輸出品の中には、半導体や塹壕を掘る掘削機など軍事転用可能なものが一部含まれていると、23日付米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ電子版)が報じました。

《詳細》

このほど発表された中国の貿易統計によると、今年1~7月の対露貿易総額は、前年同期比36%増の1340億ドル(約19兆5400億円)。自動車や電気機器などの取引が増えています。

安全保障上の観点などから西側諸国で中国製品の需要が低迷している中で、ロシアの輸入において、中国製品は45~50%を占めていると見られます(フィンランド銀行新興経済研究所の推計)。ロシアが中国車の最大輸入国となったおかげで、中国は2023年1~6月の自動車輸出台数が日本を上回り、現時点では世界一の自動車輸出国となっています。

また、WSJは「中ロ貿易拡大の一部は、ロシアのウクライナ侵攻と直接関連しているとみられる」と指摘。記事の中で、ロシアの輸入が急増している中国製土木作業機器について、ウクライナによる反攻攻勢を食い止めるための障壁や塹壕の建設に使われた可能性を示唆しています。これまでもWSJは、中国企業がコンピューターチップやジェット戦闘機の部品、航空技術、電波妨害技術をロシアに供与していると報じてきました。

一方で、中国もロシア産物品の輸入を拡大。今年1~7月のロシアからの輸入額は、前年同期比17%増の711億ドルでした。

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