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米ワシントン・ポスト紙が「気候変動により、より多くの女性が家庭内暴力の危険にさらされている」というタイトルの記事を掲載しました(3日付電子版)。

《詳細》

記事の内容は、「ケニアからインド、フィリピンまで、より頻繁で激しい異常気象が、女性や少女に対する脅威をエスカレートさせている」というものです。

例えば、ケニア北部に住む3人の子供の母親は、もともと夫から虐待を受けていましたが、この数十年で最悪の干ばつが地域を襲い、一家の唯一の生活手段である68頭の牛が死んだ時、夫からの虐待に耐えられなくなり、避難所に逃れたという事例を紹介しています。

ワシントン・ポストは、「気候変動によって異常気象がより激しく、より頻繁に起こるようになれば、これらの女性や世界中の多くの女性たちにとって、暴力の脅威はより一般的になる可能性がある」と指摘しています。

また、同紙によると、国連の気候変動に関する政府間パネルは今月、異常気象が家庭内暴力を助長しているという証拠が増えつつあるとして、気候変動と暴力の関連性を確認しています。

最も影響力のあるツイッターアカウントのトップ100に入る起業家で、気候変動に否定的なイーライ・デイビッド博士はこの記事を引用し、「ですから、家庭内暴力も気候変動のせいです(ピエロマーク)。長いコロナのせいだと誤解していました。これを明確にしてくださったワシントン・ポストに感謝します」と皮肉るツイートをしています。

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