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国際オリンピック委員会(IOC)が17日に開いた北京での定例記者会見で、北京冬季五輪の大会組織委員会の厳家蓉報道官が「台湾は中国の不可分の一部」という異例の政治発言を行いました。

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台湾代表団が開閉会式への不参加を覆して、参加を決めた経緯についての質問された際、IOCのマーク・アダムス広報責任者が回答したのに続いて、厳報道官は「世界に中国は一つしかない」「五輪を利用し、スポーツを政治化する行為に反対する」と語りました。

また厳氏は、大会関係者のユニフォームが新疆ウイグル自治区でつくられたのではないかという質問が出た際にも、強制労働や人権弾圧といった主張は「確信犯的なグループによるウソだ」と指摘しました。

一方、今大会のスピードスケート男子で2つの金メダルを獲得したスウェーデンのニルス・ファンデルプール選手は帰国後、IOCが北京を開催地に決めたことについて、「明らかな人権侵害をしている中国政府に(開催権を)与えるのは、非常に無責任だ」と批判しています。

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